女性ホルモンには、女性のこころとからだにとても深い関係があるということが最近いわれています。女性ホルモンは、卵巣から出ているのですが、分泌量がピークになると、脳がそれを察知して排卵が起こります。排卵後も女性ホルモンは出続け、その働きで今度は受精卵を受け入れる準備に入ります。ところが、さまざまなストレスなどからうまく排卵できなくなったり、過剰なほどの月経前症候群(PMS)に
悩まされる女性も増えています。
そして、その女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用が大豆イソフラボンなのです。女性ホルモンと大豆イソフラボンの作用を知ることで不快な問題を解消できるかもしれません。
女性ホルモンの働きと大豆イソフラボンの関係とは
女性ホルモンの最大の働きは、なんといっても妊娠、出産をすることです。じつは、このこと以外にもさまざまな作用があります。女性ホルモンには、コラーゲンの生成を助ける作用があります。その他にも骨の密度を保ったり、骨から過剰にカルシウムが溶け出すのを防いでくれています。このことから60代ころになると骨粗しょう症になる女性が増えるのです。
また、コレステロールを調節して動脈硬化を防いだりもしています。肌や髪の毛、爪などのハリや潤いを保つのも女性ホルモンの働きなのです。
大豆イソフラボンは、大豆や大豆製品に含まれるポリフェノールの一種で抗酸化や抗菌作用が強力です。女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があることが大きな特徴です。
女性ホルモンを増やす方法
エストロゲンは、”美人ホルモン”とも呼ばれ、若さや美肌を保つホルモンとして知られています。加齢とともにエストロゲンは減り始め、あるとき急にエストロゲンの恩恵が受けられなくなります。
女性ホルモンが急激に減ってしまうのが40代ころといわれています。閉経や更年期は避けられませんが、工夫した生活を送ることによって若さに差が出ることも事実です。女性ホルモンを活性化することで老化を先延ばしすることができるのです。
女性ホルモンを増やす方法の1つとして、注目されているのが大豆イソフラボンなのです。大豆や大豆製品からも摂れますが、サプリメントやプロテイン、ハーブティーからも増やすことができます。
大豆イソフラボンで更年期が楽になる理由って?摂取量はどのくらい?
更年期の症状は、だいたい50歳前後に起こってきます。特に女性は、40代半ば頃から閉経にむけて月経周期が乱れてきます。ホルモンバランスの乱れによって「体のほてり(ホットフラッシュ)」「大量の汗(スウェッティング)」などの症状が現れます。このほかにものぼせ、むくみ、冷え、頻尿、抜け毛などさまざまです。
これは卵巣機能の低下・停止によって女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に少なくなるからです。同時に卵胞刺激ホルモンの分泌量が増えるため、心身に様々な影響をもたらすようになります。年期は女性ホルモン『エストロゲン』の分泌量が極端に少なくなる閉経前後から始まる、ということを言ってきました。
大豆イソフラボンは、体内でエストロゲンと似たような働きします。更年期障害にとても効果的と言われています。このころから同時に起こる悪玉コレステロールを減らしたり骨密度の減少を防いでくれます。
摂取量は、豆乳コップ1杯(200ml)約49.6mg、納豆1パック(50g)約36.8mgです。1日あたり40~50mgのイソフラボンを摂取することが目安です。
まとめ
女性ホルモンは、女性にとって一生涯にわたって影響があります。ホルモンバランスが崩れることによって、さまざまな不快な症状で現れてくれます。とくに更年期では避けられない症状が出てきますが、個人差があるのも現状です。できれば、最小限の症状でおさえたいものです。大豆イソフラボンを上手に取り入れることで老化を遅らせたり、症状を和らげたりという効果が期待できます。