女性らしいからだを目指して日々努力をしている人も多いですね。バストアップを目指す場合に筋トレやサプリメントを探している人に朗報です。チェストツリーがバストアップにいいかもしれないということです。あまり日本では聞きなれないチェストツリーについてまとめてみました。
チェストベリーという実がなるチェストツリーは、南ヨーロッパからアジアに自生しています。ヨーロッパでは、女性特有のPMS症状や更年期障害、生理不順などを解消するハーブとして用いられていたため、”女性のハーブ”とも呼ばれています。
では、そんなチェストツリーがどんな風に女性ホルモンに働きかけ、バストアップが期待できるのでしょうか？
チェストツリーとかかわりのある女性ホルモンとは
女性ホルモンには、2種類あります。エストロゲン（卵胞ホルモン）とプロゲステロン（黄体ホルモン） です。エストロゲンの減少について
よく問題になりますが、チェストツリーとかかわりのあるホルモンはプロゲステロンのほうなのです。
プロゲステロンは、排卵直後から卵巣でつくられる女性ホルモンのひとつで黄体ホルモンとも呼ばれます。排卵後に卵巣に残された卵胞が黄体化して内分泌組織が形成されてプロゲステロンが分泌されていきます。
つまり、プロゲステロンは排卵後、妊娠するために分泌されるホルモンです。この時期を黄体期といいます。この時期に妊娠すると乳腺も発達し、高体温が続きます。妊娠時に肌荒れや便秘になるのはこのホルモンの影響です。妊娠が成立しなかった場合は、プロゲステロンが減少し、エストロゲンの分泌へとバランスを変えていきます。これが、女性の生理周期なのです。
チェストツリーをいつ飲めばバストアップに効果があるの？
チェストツリーは、黄体期に摂取することでプロゲステロンの分泌を促します。この時期に乳腺を発達させる作用があるのでバストアップに効果的ということになります。チェストツリーのサプリメントはいつでも服用できますが、この時期に飲むことで効果がみられます。
乳腺はエストロゲンの作用によって増殖し、プロゲステロンの作用によって発達するといわれています。エストロゲンのほうが有名なのでエストロゲンを摂取している人も多いのですが、バランスが必要となります。チェストツリーはこのプロゲステロンの分泌を助けてくれます。
チェストツリーはほかにどんな働きがあるの？
黄体期は、PMS（月経前症候群）の症状で悩む人が多いです。チェストツリーは、更年期障害の緩和、無月経、生理不順、不妊症治療などにも良いといわれています。
チェストツリーには、プロゲステロン不足の人には分泌を促してくれるだけではありません。出過ぎている人には逆に抑えてくれるといった働きもあります。ホルモンのバランスを自然に調整してくれるアダプトゲン作用があるのです。
アダプトゲン作用とは、ホルモンや免疫バランスを保ち、身体を健康に保ち、機能を正常化する働きのことです。妊娠中におっぱいが出すぎて困るというときにもチェストツリーは有効です。
まとめ
女性のからだの仕組みはまだまだ解明されていないことが多くあります。PMSの原因や更年期障害もこれまではエストロゲンの減少に注目されていました。ところが、最近ではエストロゲンを摂りすぎると乳がん、子宮がんのリスクを高める場合があるといわれるようになってきています。エストロゲンとプロゲステロンのバランスによって引き起こされるようです。
バストアップを目指す場合にもエストロゲンもプロゲステロンもどちらも必要です。女性のからだの仕組みを考慮しながら、効果的な時期に摂ることでバストアップに期待できそうですね。