イチョウ葉は2億5千年前から生息しています。日本でもあちこちでよく見かけますね。このイチョウ葉から採れるエキスにはさまざまな薬効があることが認められています。
イチョウ葉には100種類以上の成分が含まれています。そのなかでもフラボノイドとギンコライドには治癒力や抗酸化作用があります。
イチョウ葉には頭の回転や記憶力にも効果があるのでは？といわれています。イチョウ葉と脳についてまとめてみました。
イチョウ葉が頭にいいって本当？
イチョウ葉にはフラボノイドとテルペン類が含まれていることがわかっています。テルペンにはギンコライトとビロバライトが含まれています。ギンコライトはイチョウ葉特有のもので血小板が凝固するのをおさえ、血液をスムーズに流します。血液を改善することで脳に酸素と栄養がしっかり運ばれるのです。このことが神経伝達物質を増やし、神経細胞への取り組みが促進され、アルツハイマーの認知機能が改善される効果が認められています。
20代から60歳までの男女における研究でも記憶力、注意力などの作用が強化したとして報告されています。また、ビロバライドは大脳皮質にある海馬に存在するシナプスを刺激し、記憶力を高めてくれるといわれています。
このことから、頭がいいと一般にいわれるような記憶力や注意力などは向上すると期待できます。
イチョウ葉が脳に働きかけることによってできる予防？
ギンコライトはいちょうの葉のみに含まれている成分です。血管を拡張し血流を良くする作用があります。血栓や血管の詰まりを予防する効果もあります。脳における様々な疾患の予防に効果が見られるようです。
血液が固まらないようになると脳血栓リスクが低下します。これは、脳梗塞や脳疾患の予防につながります。さらにフラボノイドの抗酸化作用と相乗効果が期待できます。フラボノイドも血管壁に作用して活性酸素を除去してくれるので血管がしなやかになります。
このことから痴呆症や脳血管障害の治療に用いられています。
ほかにはどんな効果があるの？
脳に対して有効な働きかけがあることでめまいをおさえてくれます。また、血流が悪くて起こる冷え性や肩こりの改善も役立っています。耳鳴りなどの脳からくる機能障害の改善にも効果があります。
このほかには動脈硬化による様々な疾患の改善、さらに血糖値やコレステロール値を正常化する働きがあると分かっています。
まとめ
イチョウ葉は、私たちの生活に密接にかかわりのあるエキスです。街路樹など目にする機会は多かったものの効果をわかっていない部分もあったのではないでしょうか？なかなかイチョウ葉をそのまま煎じて飲むというようなことはできません。脳の機能がアップして記憶力もよみがえらせてくれそうですね。
サプリメントなどからイチョウ葉のエキスを吸収して、さまざまな血液の予防を心がけましょう。現代人は、動脈硬化やコレステロールなど普段の食事でかかってしまいそうな血液の病気が多くあります。血栓症などにかかりやすくなっていますので意識をして摂取することをおすすめします。