数十年前までは、心療内科という言葉をあまり耳にしませんでした。ところが、最近では病気の1つに”こころの病気”が大きく占めてきました。複雑な環境によって、人はさまざまなストレスを抱えてしまい、こころの病気へと進行してしまうことが珍しくなくなったのです。その代表的なものに”うつ病”があります。心療内科に通ってもなかなかすっきりと完治しない苦しい病気です。最近は、薬の副作用も疑問視されるようになってきました。そこで、なるべくなら薬を使わずによくなりたいでしょう。うつ病とまで診断されていない場合でも効率よく摂取すればよくなるサプリメントがあれば手軽に使いたいと思うものです。
うつ病に葉酸がいいということですが、それはどういうことからなのでしょうか？まとめてみました。
うつ病が増えてる原因とは
うつ病の原因はまだよくわかっていません。脳の神経の伝達物質の働きが悪くなるからだといわれています。うつ病はただ1つの原因のみで発病するのではないということです。ストレスやからだの病気、環境などさまざまな要因が重なって発病すると考えられています。
うつ病は、何らかの原因で神経の細胞の間にあるセロトニンとノルアドレナリンの量が減ってしまい、情報がうまく伝わらないことで発症してしまうとされています。
このほかに精神的なものだけではなく、現代の食生活の問題も挙げられています。栄養素が足りていないことがうつ病の要因の1つとも考えられます。精神的な疾患ではビタミンB群の不足と関係があると報告があります。
では、そのビタミンB群である葉酸はどのようにいいのでしょうか？
葉酸がうつ病にいいわけ
ビタミンB群は精神的な安定を図るためにとても必要な栄養素なのです。
葉酸は妊婦さんが必要である栄養素というイメージが強いです。それは、葉酸は胎児の先天性異常を防ぐ効果ありますからです。細胞が増殖をするためのDNAやRNAの合成に働き、細胞分裂、発育に必要とされます。また、異常を防ぎ正常な細胞分裂を司る物質といわれています。
ビタミンB9やビタミンMとも呼ばれている葉酸には気分を落ち着かせ、健康的な神経システムを保持する役割があります。医療センターの調べでは、葉酸をたくさん摂取している男性にうつ病の発症がみられなかったという研究結果もあります。また、女性や高齢者にうつ病が多いというのは、葉酸が不足しがちなことからも関連があるのかもしれません。
サプリメントで栄養素を補うとうつ病は良くなるの？
うつ病と薬との関係が取り沙汰されることが多くなったことで出来れば、薬治療ではなく、サプリメントでよくなりたいと思う人が多いのは当然かもしれません。
そもそも、医薬品とサプリメントは、その目的が全く違います。医薬品は、治療を目的とするものでサプリメントは予防が目的のものなのです。
サプリメントは、人間が持っている栄養素です。その栄養素が何らかの原因で不足してしまったことによって弊害が起こっているのです。自己治癒力や免疫力がなくなってしまって病気になってしまうのです。もともとは、食事から補給するものですが、なかなか補えない現代においてはサプリメントが活躍しているのです。ビタミンB群の不足と、うつ病の関係は様々なリサーチで報告されている以上、栄養素の不足から招いてしまったうつ病には何らかの効果が期待できるのではないでしょうか？
まとめ
うつ病は、誰しもいつ発症してもおかしくない病気かもしれません。さまざまな要因が混ざりあって発症する病気ですが、栄養素の不足から起こってしまっていることも原因の1つに挙げられています。葉酸がその原因を補う1つの栄養素ならば日ごろから積極的に摂りいれ、予防しておきたいものです。うつ病とまではいかなくても、誰しもストレスを抱えているものです。精神を落ち着かせてくれる作用がある葉酸は毎日に欠かせない栄養素ですね。