エキナセアサプリの飲み方と効果について。風邪薬と併用しても大丈夫？

インフルエンザの時期になると予防接種以外に何かいいサプリメントはないのだろうか？と気になります。最近は、ワクチン接種にかんする効果や重篤な副反応が話題になることも多いのでできれば、安心安全なサプリで補いたいものです。そんなインフルエンザの季節に注目されるハーブにエキネシアがあります。エキネシアはインフルエンザの予防になるのでしょうか？また、そのほかの効果はどのようなものなのでしょうか？

エキナシアってどんなサプリ？

エキナセアは、アメリカ先住民のあいだで古来、滋養強壮に用いられたハーブです。エキナセアは風邪やインフルエンザなどが流行する季節に特に注目されます。北米に分布するキク科の多年草で先住民であるインディアンは、薬草としてあらゆる感染症や傷の治療、化膿止めなど様々な用途で使用されてきました。現在でも欧米では特にポピュラーなサプリメントです。免疫力を高める効果が期待され、風邪や花粉症などの対策としても広く知られています。

エキナセアに含まれる多糖類や糖たんぱく質、フラボノイドには、免疫機能を高める働きがあります。免疫機能とは、体内に入ってきた病原菌やウイルスから体を守るための機能です。

菌の侵入を最初に防ぐのは、のどや鼻の粘膜と皮膚です。ここで防げなかった菌は、血液中の食細胞によって取り込まれます。

免疫機能は生活習慣によって左右されるといわれいます。疲れや不規則な生活習慣が続くと、この免疫機能が正常に働かなくなります。病原菌やウイルスに抵抗する力が低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。エキナセアに含まれる有効成分が免疫機能を高め、病気にかかりにくい健康な体を維持できるのです。

風邪以外にどんな効果があるの？

風邪以外には、花粉症の対策にも使われています。免疫強化活性と抗ウイルス活性により感染源を圧倒するので、花粉症やアトピーといったアレルギー症状を緩和・改善することができます。また、扁桃腺の炎症や鼻炎といった症状にもよいと言われています。

エキナセアの働きは、主に次のとおり。

・抗ウイルス作用や抗菌作用で、風邪やインフルエンザ、感染症を予防する

・皮膚疾患の回復作用で、やけどや切り傷、ケガの回復を早める

体内にアレルギーを引き起こす物質が侵入すると、マクロファージはナチュラルキラー（NK）細胞に指令を出します。NK細胞の活性化が、抗体をつくるB細胞や抗体をつくるように命じるT細胞に作用します。そのため、エキナセアは花粉症などのアレルギーの改善にも役立ちます。

マクロファージとは、白血球の一種です。免疫機能を担う細胞のひとつで、生体内に侵入したウイルスや細菌、または死んだ細胞を捕食し、消化する働きを持ちます。

効果的な飲み方と副作用について

エキナセアはサプリメントやハーブティなどで摂るのが一般的です。エキナセアのハーブティは、口に入れるとほのかに草木の香りが広がり、味はあっさりと飲みやすいのが特徴です。ほとんどクセがないといわれ、ブレンドにも向いています。

市販されている風邪対策用のサプリメントや薬に含まれていたり、エキナセアを主成分としていくつかの成分を組み合わせているものが多くあります。風邪薬と言ってもたくさんの種類があるので薬剤師さんに相談して選んでください。

また、エキナセアを8週間以上連続で摂り続けないように警告しています。これは、エキナセアを長期間摂取し続けると、エキナセアの効果が薄れてくる可能性があるためです。エキナセアは風邪が治癒するまでの期間を短くし、再発を予防する効果が期待されています。

まとめ

エキナセアは風邪やインフルエンザの予防だけではなく、頭痛・のどの痛み・鼻炎・気管支炎・咳や発熱の緩和などに効果があります。
一般に、エキナセアは風邪やインフルエンザの初期段階に摂取すると効果的といわれています。

エキネシアは、風邪をひきはじめる前に予防として摂ることがおすすめです。だらだらとずっと摂り続けるのではなく、ちょっと風邪を引きそうだなというときが一番よさそうです。花粉症の対策も同じように暖かくなりはじめたときにタイミングよく摂られるのがいいですね。ハーブティーなどおいしく飲めるので生活リズムが不規則になったり、環境の変化があるときには積極的に飲まれることをおすすめします。