日本人にはまだまだ馴染みの少ないチェストツリーをご存知でしょうか？
チェストツリーは、地中海やアジアに自生する植物です。ライラック色の花と、ほのかな辛味を持つ種子が特徴です。この実は、チェストベリーと呼ばれています。西洋ニンビンボク、イタリアニンジンボク、バイテックスという名前での表記もあります。
ヨーロッパでは、ホルモンバランスの乱れを整える働きがあるので「女性のためのハーブ」として知られています。最近では、サプリメントに配合されたりハーブティーとして飲まれたりもしています。月経前症候群 (PMS)の症状を緩和、更年期障害の症状を改善する効果があります。
女性特有のホルモンバランスを整えてくれるため、これらの症状が緩和されます。では、これらのほかにはどのような効果があるのでしょうか？
チェストツリーは不妊に効果があるのか？
結婚年齢があがってきて、なかなか思ったタイミングで妊娠できないと悩んでいる女性が増えてきています。その大きな原因の1つとして生活習慣の乱れがあげられます。食事の摂り方や栄養バランスの乱れです。これら生活リズムの乱れから月経不順や無月経で悩んでいる女性が多くいます。
そうなると妊娠に必要な、排卵→受精→分割→着床という4つのプロセスが踏めなくなります。そこで、まずは妊娠しやすい体づくりが必要となります。
とは言うものの自力で月経不順などの女性ホルモンの乱れを整えることはなかなかできません。不妊原因で最も多いと言われているのは「排卵障害」です。この排卵障害を改善するのがチェストツリーなのです。ヨーロッパでは、無排卵や排卵誘発の自然な療法に使用されているハーブです。ホルモン様の成分が含まれているわけではなく、脳下垂体に働きかけて、黄体形成ホルモンの分泌を促進し、排卵を促します。医療機関で使われるのが排卵誘発剤ですが、できればその前にサプリメントで試してみたいものですね。また、医療薬とは違い副作用もありません。その結果、エストロゲンの分泌を抑制し、プロゲステロンの分泌を活性化させます。
おすすめの飲み方
チェストツリーにはおすすめの飲み方がいくつかあります。
サプリメントは、成分によって体内での吸収時間にも差があります。より効果的なタイミングで飲むのがいいですね。
チェストツリーは、女性ホルモンの分泌を整える効果があります。ホルモン分泌などの内分泌系は、夜の睡眠中にバランスを整えます。効果的に補佐するためには寝る前に飲むのが最も有効です。眠っているあいだに、女性ホルモンの中でも必要なエストロゲンの働きを高めたり、逆に過剰になるとPMSなどの諸症状の原因となるプロゲステロンの分泌を抑えたりしてくれます。この結果、目覚めたときには、いままでよりすっきり目覚められるのです。
夜寝る前にハーブティーとして飲まれるのもおすすめです。ノンカフェインなので深く質のよい睡眠も期待できますね。ただ、味が苦手という方はさまざまなハーブを組み合わせてみるのもいいかもしれませんね。
また、次に挙げるバストアップ効果をのぞむ場合は、寝る前ではなく血の巡りの良い日中に飲むと効果的と言われています。日中に飲んだほうが血の巡りが良いため、体中に成分が行き渡りやすいからです。
バストアップ効果もあり
女性らしさというと「バスト」をイメージされるかもしれません。成人してしまうとバストにコンプレックスを抱えていても諦めるしかないのかもと思いがちです。そんなときに女性ホルモンに働きかけてくれるチェストツリーを活用することでバストアップを実現できるのです。
女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。女性らしい体を形成するのは主にエストロゲンの働きです。エストロゲンは胸の乳腺を増やしてくれます。また、プロゲステロンは胸の乳腺を発達させバストの維持・成長が望めるのです。これらのことからバストアップ効果は大いに期待できます。更年期になると悩みの種になるハリも取り戻すことができますね。
そのほかの効果と副作用
チェストツリーには、女性特有の悩みを改善できる効果がこのほかにもあります。
・ホルモンバランスを調節し、乱れを改善する
・生理周期を整え、正常化する
・ストレスやイライラした気持ちを解消する
・肌荒れを改善する
チェストツリーのサプリメントには、副作用もほとんど認められていません。安心して活用できるサプリメントです。ただし、妊娠中や授乳中、子宮系に疾患のある方、ピルなどを使用している方には飲用できません。現代の環境では女性ホルモンのバランスはなかなか保てなくなってきました。そんな中、どなたでも気軽に試せるのがチェストツリーです。