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なぜ妊婦に葉酸が必要なの?その効果と摂取量の目安について

妊娠すると今まで以上に健康が気になります。今までの食生活で栄養分は十分に足りているのだろうか?とか、不足はどうやって補ったらいいのだろうか?と。お薬は飲めないからどうやって補充をすべきかとあれこれ考える中で葉酸ってよく耳にしますね。この葉酸サプリメントは、いったいどんな風によいのでしょう?妊婦の不安が解消できるといいですね。

葉酸ってどんなサプリ?

葉酸は、1941年にホウレンソウの葉から発見されました。ほうれん草の抽出物から見出された水溶性のビタミンB群の一種です。赤血球を作り出す補酵素です。

貧血の原因は、鉄分の不足です。悪性貧血と呼ばれるものは、葉酸とビタミンB12が不足したときに起こります。赤血球は4ヶ月で死滅します。新しい赤血球を作るために葉酸が必要となります。葉酸が足らないと正常な働きをする赤血球ができないのです。また、葉酸はたんぱく質の合成にも関与し、細胞の新生においても活躍します。

葉酸は、ビタミンCなどと違って食品から十分に摂取するのが難しい栄養素なのです。このため、葉酸はサプリメントで摂取すると効果的です。

妊婦がサプリを飲んでもいいの?必要なわけは

葉酸は、DNAの成分である「核酸」が作られるときに働きます。核酸とはDNAやRNAと呼ばれるものです。細胞の核の中の遺伝情報がある場所です。このため、葉酸は赤ちゃんの新しい細胞が作られる妊娠期や授乳期には、欠かせない栄養素というわけですね。

では、葉酸が不足すると、赤ちゃんにどんな影響が出るのでしょうか?

胎児は細胞分裂がとてもさかんです。特に、妊娠初期(4週~12週)においては、先天性の疾患をまねく危険があります。この時期「二分脊椎症」などの神経管閉鎖障害の発症リスクが高くなると言われています。妊娠初期の妊婦が摂取することによって、赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」のリスクを低減させる効果があると言われています。

「神経管閉鎖障害」とは赤ちゃんの脳や脊髄を形成する際に、正常に形成されないことによっておこる先天異常のひとつです。脊髄の癒合不全を「二分脊椎」、脳に腫瘤ができる脳瘤、脳の発育ができない「無脳症」などがあります。

あまり知られてしませんが、日本国内でも赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症率が増加傾向にあります。このため、専門医では葉酸の重要性をうったえています。

このほか、お酒を大量に飲む人、アスピリンや避妊薬のピルを飲んでいる人も欠乏しやすくなります。お母さんや赤ちゃんだけでなく、葉酸は人の体にとって必要な栄養素なのです。

効果と摂取量は

葉酸は、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれる栄養素です。その他に、レバーや豆類など、日常、口にするものから摂ることができます。でも、調理で栄養を損失してしまうことが多く、そのため不足がちになっています。

妊娠を計画している女性に望ましい量は1日400μg、妊婦への推奨量は440μg。葉酸400μgを摂るには、ほうれん草なら約200μg。
この量を食べ物だけから摂取するのはとても難しいですね。

現在、葉酸の過剰摂取による副作用は認められていません。必要摂取量をオーバーしてしまっても、葉酸は水溶性ビタミンなので、過剰分は尿の中に排出されてしまいます。敏感にならず、積極的に摂取することが大切です。ただし、サプリメントの中には添加物が使われているものもあります。妊娠中、妊娠計画中はなるべく添加物(着色料、香料、保存料など)は避けたいものですね。

また、妊婦だけでなく女性は毎月月経があります。そのため、鉄分を失って貧血になりやすい状態なのです。女性は、意識をして摂取しないといけないのはこういう点からなのです。また、妊娠計画中の人にも推奨されています。それは、流産のリスクを弱める効果もあるからです。

まとめ

サプリメントは、お薬ではありません。必要な栄養素を食事だけで補えないものをサプリメントで上手に補っていければいいですね。妊娠中は、とくにいろいろなものに敏感になります。葉酸は、危険性はなく逆に鉄分が不足しがちな妊婦には特に必要な成分なのです。専門医と相談しながら摂ることでお母さんと赤ちゃんの健康を手に入れましょう。

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