健康でありたい!ヘルシーに生きたい!とは誰もが思うもの。ここ数十年でサプリメントの普及はかなり広がってきました。
でも、実際健康を維持するものがサプリメントなのでしょうか?
なぜサプリメントは必要か?
戦後から日本人の食生活は飽食の時代へと変化してきました。その結果、豊富な食品が出回り、手軽に食べられる加工食品や外食の機会も増えてきました。この状況が私たちの食生活の偏りへと導かれてしまったのです。どうしても美味しく感じるもの、珍しいもの、嗜好の偏りへと流されてしまっています。
この結果、栄養素にも偏りが生じてしまい健康を害する原因へとつながってしまっています。なんとなく、健康的な食べものとそうでないものの区別はつくものの、いざ食事を目の前にしたときにはどうしても流されてしまうものです。私たちのからだは60兆個といわれる細胞が毎日細胞分裂をおこない、新陳代謝を繰り返しています。それを維持し、エネルギー源とするのは日々の食べものです。空腹を満たし、嗜好のまま食べていたのでは体調を崩しかねないのです。
実際、生活習慣病と呼ばれる予備軍が急激している理由はこうした食生活といわれています。食生活のなかで過剰摂取しているもの、不足がちなもの、バランスがなかなかとれなくなっているのが現状です。また、一昔前にくらべて野菜の栄養価も下がってしまっています。野菜を十分摂っているつもりでも昔ほど栄養価がないのも現状なのです。
サプリメントの必要性はこうした食生活のバランスを補うために近年は必要になってきたのです。
サプリメントとくすりのちがい
薬は病気やケガの”治療”のために用いられるものです。特殊な場合をのぞいて予防に用いられることはありません。これに対して、サプリメントは免疫機能や自然治癒力を高めるものです。また、健康増進や病気の予防に役立てるのが目的となります。
くすりは、すぐに作用しますが、サプリメントは効果が現れるまでに数週間から数ヶ月かかります。サプリメントは、病気を治すというよりは病気の改善や病気を治りやすい体質をつくるということです。
くすりには、効能が求められる代わりに副作用の心配があります。法律の定める厳しい資格も必要となってきます。それらと区別する意味でサプリメントは機能性食品と呼ばれます。
併用するときの注意点
サプリメントは、くすりではないので併用しても大丈夫!と考えている人も多いようです。実際には、どうなんでしょうか?
サプリメントとくすりの併用は、強い副作用はでません。たとえば、糖尿病の人が血糖値をさげるためにくすりとサプリメントを併用した場合に血糖値が下がりすぎて低血糖を起こす場合もあります。サプリメントの場合は、血糖が低下して正常になるとそれ以上作用しないものが多いですが、くすりはどこまでも血糖を下げてしまうのです。
血行促進のくすりを飲んでる場合は、血液サラサラのサプリメントがいいのでは?と安易に考えがちです。ところが、出血傾向を助長してしまうこともあり、くすりの効果を妨げることになるときもあります。
治療中でくすりを医師から処方されている場合は、かならず主治医に相談が必要です。また、治療が終わった際にくすりからサプリメントへ移行するときにも相談を仰いだほうがいいかもしれませんね。
まとめ
サプリメントはここ数十年で広がってきました。でも、くすりでもないのできちんと説明なり使用方法を指導してくれる人がいません。
どうしてもくすりと同じように考えてしまいますが、全く考え方はちがうものです。しっかり自分の目で確かめながら生活に摂りいれていくことがいいですね。