秋になると街路樹に黄色い葉をつけて街を彩ってくれるイチョウの葉ですが、この葉にはさまざまな効果、効能があるとされています。
イチョウ葉から抽出された主な成分は、ポリフェノールの一種であるフラボノイドと、強力な抗酸化作用を持つギンコライドです。これらの成分が女性が悩む症状に効果的な働きをしてくれるというのです。どんな症状に効果が期待できるのかをまとめてみました。
イチョウ葉はどんな働きがあるの?
イチョウ葉エキスとは、イチョウの葉を乾燥させて、アルコールによって抽出された成分のことをいいます。イチョウ葉はフラボノイドとギンコライトの働きがあります。
フラボノイドとは、黄色の色素でポリフェノールの一種です。 フラボノイドは毛細血管を強化する働きを持や、血行促進の効果があるとして注目されるようになった栄養素です。 イチョウ葉エキスには、約30種類ものフラボノイドが含まれており、血管の材料であるコラーゲンやエラスチンの酸化を抑制し、血管が硬くなってしまうことを抑えてくれます。このことが柔らかく弾力性のある血管をつくることができ、毛細血管などの末梢の血行促進にもつながります。
ギンコライドとは、ファイトケミカルの一種で、イチョウ葉エキスのみに含まれる健康成分です。 ギンコライドは強力な抗酸化作用を持っており、特に脳細胞を活性酸素による酸化(老化)から守る働きがあるといわれています。 また、ギンコライドには、血小板が固まることを抑制し、血栓ができることを防ぐ効果があります。
イチョウ葉エキスは女性ホルモンに似た働きがあるの?
イチョウ葉エキスは、女性ホルモンに似た働きがあるとされています。女性ホルモンの分泌を促進する作用があるようです。また、その点に注目してイチョウ葉エキスが母乳の出をよくする結果も研究されています。しかし、妊娠中の摂取は分娩を早める働きがあるので、妊娠中に摂取するのは、避けたほうがよいと思われます。
このほかに女性ホルモンがアルツハイマー病の発症を防ぐこともわかってきてきます。女性ホルモンの分泌促進作用は、痴呆症の改善にも期待ができると研究がすすめられています。
イチョウ葉が女性に働く嬉しい効果とは
女性ホルモンに似た働きがあること以外にも女性にとっては嬉しい効果があります。
たとえば、むくみや冷え性の改善にも効果があります。これは、血液の循環と深く関わっているからです。むくみや冷え性は、血液の流れが悪くなったことが一番の原因です。血液は体全体に行き届きますが、血行不良によって血液が体の隅々まで行き届かなくなってしまうと、血液の届かない部位は冷たくなってしまいます。片頭痛、肩こり、耳鳴り、めまい、メニエル病なども改善の期待ができます。
まとめ
女性は、ホルモンバランスの影響で感情までも左右されてしまいます。女性ホルモンのバランスが整うことでイライラなども軽減されるでしょう。イチョウ葉を摂ることでさまざまなことが原因で起こっていた症状も改善されるかもしれません。血行がよくなることで女性が悩む症状の多くが改善されるのは間違いないでしょう。血液の循環をまずは心がけてみましょう。