アトピー性皮膚炎になると何がつらいかって痒みがとってもつらいんですよね。ステロイドは使いかたによっては問題が残ってしまうこともあるので使いたくないという人も多いです。でも、かゆみに対しては、ステロイドなどの医薬品が即効性があります。
では、サプリメントなどによってかゆみが酷くならないような方法はないのでしょうか？ここでは、アトピーでのかゆみを抑える効果が期待できるサプリメントをまとめてみました。
かゆみを引き起こす原因とは？
日中は、どうにかかゆみを我慢できても寝ているあいだに掻きむしってしまうのがアトピー症状の悩みです。そもそもどうして痒みが起こってしまうのでしょうか？
アレルギー物質がからだに入ってきたときに肥満細胞からヒスタミンなどの科学物質が放出されるのが原因といわれています。そのため、ヒスタミンを多く含む物質を摂取するとかゆみにつながってしまうのです。
では、ヒスタミンを多く含む食材とはどんなものでしょう？
ヒスタミンを多く含む食材
たけのこ、もちごめ、なす、トマト、さといも、まつたけ、そば、豚肉、ささみ、さば、まぐろ、いわし、さんま、カレイ、いか、たこ、えび、かに、あさり、アンチョビ、魚の缶詰、ワイン、ビール など
なるべく、これらの食品を摂らないようにしましょう。
ヒスタミンを抑える食品とサプリメント
では、ヒスタミンを抑える食品はどんなものがあるのでしょうか？
イチゴ、ブロッコリー、小松菜、キャベツ、レモン、オレンジ、ブルーベリー、ぶどう、甜茶、グァバ茶、紅茶、納豆、きのこ、海藻 などもヒスタミンを抑える効果があります。基本的に色の濃い果物や野菜です。
また、お茶に含まれるカテキンにもヒスタミンを抑える働きがあるので、日ごろから緑茶を飲む習慣をつけるのがいいですね。
サプリメントでは、作られてしまったヒスタミンを無毒化し、作られにくくする効果が期待できるヒスタミンブレンド があります。 アスタキサンチン は、抗酸化作用が強く、根幹部分の改善におすすめです。
ヒスタミン対策には、ケルセチン があります。腸内環境の改善や皮膚バリアの強化作用があり、非常に高いヒスタミン抑制作用があることから、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー体質の改善に効果があるとされています。ただし、ヒスタミン生成の元となるグロブリンが大量に作られているときはどんなに肥満細胞を鈍化させようとしても追いつきません。
根本的な改善のために
アトピー性皮膚炎は、免疫機能のバランスが崩れることによって起こる症状です。免疫を高めてくれる食品を摂取すればかゆみは治まります。腸内細菌のバランスを崩すと痒みが出やすいとされています。
そこで、乳酸菌 が免疫機能のバランスを整えてくれます。その中でも注目されてる乳酸菌は、「LGG」「R1L-92」「プロバイオティクス」などの成分を含んだヨーグルトです。これらの効果でかゆみが起こりにくい体質になることでアトピーによる肌トラブルが落ち着いてくる人もいます。
なんといっても腸内環境の改善が根本的な改善へとつながります。ただし、1年～3年はかかるというのが研究者の声です。
パントテン酸 には、副腎皮質ホルモンの分泌を促進する効果があります。この副腎皮質ホルモンのことをくすりではステロイドと言います。
パントテン酸はビタミンB5と呼ばれ、ビタミンB1、ビタミンB2などと食物からエネルギーを作り出したり、ビタミンCと一緒に皮膚の健康に役立っています。
ステロイドなどの塗りくすりを危険と考えているのであれば、食品やサプリメントからパントテン酸を含むマルチビタミンを試してみてください。
パントテン酸にプラスするものとして、腸まで届く善玉菌12 とビオチンとEPA をおすすめします。
EPAで角質層を正常化して皮膚バリアが働くようにしないと、身体の中から消炎しようとしても全身からアレルゲンを取り込んでしまうため、思うように消炎効果が得られないケースも多々あります。
消炎系ホルモンの生成促進で炎症抑制を目指す療法として、ビオチン（ビタミンH）もプラスしてみてください。
まとめ
いかがでしたか？
アトピーのかゆみの症状を抑えるといっても何か1つだけで効果が期待できるといったものではないようです。アトピーの原因がまだまだ解明できていないため、原因もさまざまです。改善方法もたくさんあるようです。また、個人個人の体質によって症状も変わってくるのでそれぞれを試してみてください。
もしかしたら、複数のものを組み合わせてみないといけないかもしれませんね。