人は、寝ているときどんな格好でどんな風に寝ているかをみることができません。特に気になるのがいびきです。修学旅行などではじめて自分がいびきをかくのだと知ってしまった人もいるでしょう。そんないびきも年齢とともに大きくひどくなってしまうのです。いびきには、周りを驚かせるだけではなく健康に心配な要素も含まれているのでできれば改善をと望んでいる人は多いですね。
そのいびきの改善に最近コエンザイムQ10が注目されているのです。
コエンザイムQ10とは
栄養素にはタンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルの5種類があります。コエンザイムQ10は、このどれにもあてはまらず「補酵素」と呼ばれるものです。補酵素は、細胞の中で酵素の働きを助けているものです。酵素とは消化吸収や代謝などの生体反応を行うために必要な物質で、酵素そのものはたんぱく質からできています。食べたものから栄養を取り出しエネルギーにしたり、傷や病気を自己治癒させたり、有害物質を排出するのが酵素のはたらきです。一方、補酵素は細胞の中で酵素の働きを助けるものです。
コエンザイムQ10は、食べたものをスムーズにエネルギーに変換してくれます。コエンザイムQ10がないとエネルギーを生み出すこともできないのです。もともと全身の細胞のミトコンドリアにあります。体内で合成され、普段の食べ物にわずかな量が含まれています。ところが、20歳頃から減少し始め、40歳ころには半減すると言われています。年齢とともに自然治癒が遅くなったり、エネルギー不足を感じるのはこのためですね。
いびきってなんでおこるの？
眠っているときは、体の働きが鈍くなっています。脳もお休みするので全体の筋肉も緩みます。このため、ノドチンコの突起もさがり、空気がうまく流れないのです。いびきは、空気のとおりみちである軌道が狭くなって起こる現象です。狭いところを空気が通ろうとすると呼吸をしたときに粘膜が振動して音がするのです。 この正体が「いびき」ということです。
いびきをかいているときは、酸素量が減ってしまいます。そうなると脳は眠れません。いびきが増えるたびに脳が目覚めてしまい、質の良い睡眠が取れないというわけです。
最近、話題になる睡眠時無呼吸症候群やメタボリック症候群もいびきと密接な関係があるのでいびきを放置するわけにもいきませんね。また、若い女性も最近では増え、15％もの人にのぼると出ています。20代～30代の若い女性たちにも多いということはますます対処法が気になりますね。
どんなときにいびきが増えるの？
太った人や年齢とともにいびきをかく人が増えています。最近は小顔の女性もいびきをかきやすいといわれています。あごが小さい分、のどのとおり道が小さくなるからですね。また、花粉症やストレスを感じているときにいびきが増えるようです。鼻炎があると鼻がつまり、口呼吸になります。
ストレスは、呼吸を浅くするためいびきの原因となります。更年期の女性が急にいびきをかくということもよく耳にする現象です。
コエンザイムQ10がいびきにいいわけ？
そこで、これらの改善にコエンザイムQ10が良いというわけです。
コエンザイムQ10は、エネルギーをつくりだし、特に筋肉の働きを良くします。これにより、緩んだのどの筋肉が正常に戻り、のどが広がるのです。空気がスムーズに流れるといびきもおさまります。
このほかにコエンザイムQ10は、基礎代謝を高めることで脂肪を燃えやすくし、ダイエット効果があります。いびきの原因である肥満もおさえてくれるというわけです。いびきの「筋肉の緩み」「肥満」をサポートすることでいびきが現象するということです。また、女性ホルモンの減少によって起こる更年期時のプロゲステロンの影響を整えてくれるのもコエンザイムQ10なのです。
まとめ
いびき治療にはさまざまな方法があります。ひどい場合には、病院にいき治療をしている人も。いびきの原因は、さまざまであるように思いがちですが、共通するものがありましたね。「加齢」「肥満」「更年期」「筋肉のゆるみ」がです。これらを改善サポートしてくれるのにコエンザイムQ10が一役かってくれるのは間違いなさそうです。コエンザイムQ10をじょうずに生活に取り入れてみることからはじめるのがいいかもしれませんね。