腸が汚れていると肌にダイレクトに響いてくるのはすっかり熟知されたことですね。でも、現代食を続けているかぎり、腸内環境をいつもきれいに保っておくことは至難の業かもしれません。ちょっとした気のゆるみや忙しさで外食をしてしまった次の日には日ごろの努力が一気に崩れてしまいますね。そんなときに乳酸菌を摂りいれることで美容効果を期待できるとのこと。
乳酸菌と美容効果についてまとめてみました。
腸内環境と美肌の関係
腸の中で食べものがたまってしまうと、それは腐っていき、どんどん毒素がつくられていきます。この毒素は腸内から血液をとおして全身に広がっていくのです。これがよくいわれる腸内環境の悪化です。腸内環境の悪化により栄養の吸収効率が低下し、栄養不足にも陥ります。その結果、体に様々な不調が表れるのです。
大腸がんなどは腸内の悪化が原因ともいわれています。私たちが普段から感じる不調としては、肌荒れやアレルギーなどを引き起こします。このほかにあまり関係がなく感じるもので薄毛やうつも腸内環境が関係していると解明されてきています。
肌トラブルにかんしては、腸内環境が悪化することで全身に送り出された毒素が皮膚に到達し、皮膚の働きを弱め肌トラブルを引き起こします。そのため、腸内環境を良くすると肌にも栄養や酸素が送られ、潤いのあるキレイなお肌が手に入るということになります。
腸内改善に乳酸菌が効果あるわけ
女性と腸内環境の関係が深いのには、便秘とのかかわりが多く関係しています。女性は同じ時間にトイレに長く座る生活リズムを取れなかったりすることで便秘がちな人が多くいます。そのことから肌トラブルをまねき、吹き出物やにきびで悩む人が多いのです。この便秘は、腸の中の乳酸菌が少なくなってしまうことが原因です。老廃物が体内に溜まり皮膚から排出しようとして肌荒れの原因となります。便秘や下痢の原因には、生活習慣の乱れも関係してきます。ストレス、食生活、睡眠不足などです。原因はわかっているけどなかなか改善できないものです。
そんなときに乳酸菌を摂りいれてみることで肌トラブルから快方されるかもしれません。
乳酸菌の働きは、腸内の悪玉菌を減らします。これによって善玉菌の活動が増え、腸内環境が改善に向かいます。肌荒れがこれで改善されるだけではなく、ストレスからも快方されるのです。ストレスはさまざまなダメージを与えます。ストレスと腸は密接な関係があり、腸内環境の悪化でストレスまでも引き起こすのです。それは、腸が第二の脳といわれるくらい敏感な臓器だからなのです。
腸内環境の改善は、まず善玉菌を増やすための乳酸菌を摂りいれてみましょう。
美肌に効果が期待できる乳酸菌の種類とは
最近は、さまざまな乳酸菌飲料やヨーグルトが販売されています。この一般に乳酸菌と名づけられたものはどれも同じ効果なのでしょうか？美肌に効果がある乳酸菌の種類はどんなものなのでしょうか？
それぞれ、整腸作用はあるようですが、がん予防に特化しているものや免疫力を向上させるものなど細かく用途が分かれてきているようです。美肌に良いとされるものは以下のようです。
ビフィドバクテリウム・ブレーベ・ヤクルト株
皮膚の乾燥を防ぎ、美肌に導く作用が認められています。この菌はヤクルトの「ミルミル」に含まれています。
クレモリス菌FC株
カスピ海ヨーグルトに含まれるクレモリス菌は整腸作用もあります。独特の粘り気のある食感はクレモリス菌FC株が産出するEPSという成分に由来し、このEPSが皮膚の炎症を抑制することが分かっています。免疫活性作用があり、アトピー性皮膚炎の改善やストレスによる肌機能の低下を抑制する効果がある事が分かっています。フジッコのカスピ海ヨーグルトや、善玉菌のチカラというサプリメントにも含まれています。
LB81乳酸菌
明治がブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株の組み合わせをLB81乳酸菌と呼んでいます。LB81乳酸菌が肌機能を改善したというデータがあります。
このほかにも肌に良い乳酸菌は日々研究されているようです。また、サプリメントでもたくさんの美肌に効果のあるものが市販されていますのでしっかり見極めて選ぶことが大事ですね。
まとめ
腸内環境が悪化することで肌荒れになるということはなんとなくわかっていました。でも、なかなか生活環境を改善することが困難なので日ごろの生活に乳酸菌を摂りいれることで腸内環境を改善できる助けとなりそうです。肌荒れは女性の悩みの種になるものです。日ごろから忙しい女性には気軽に摂れる乳酸菌があるといいですね。
ヨーグルトや乳酸菌飲料にはそれぞれの用途が細かくわかれているようです。美肌に特化したものを選ぶことが大切です。また、サプリメントで摂り入れることが良いかもしれません。