肌がきれいになりたいというのは女性だけでなく男性も永遠のテーマかもしれません。若いときにできてしまったニキビの跡やアトピーによる皮膚のトラブルに日々悩まされている人は意外に多いのです。できることなら、悪化する前に対処法を知りたいものですね。そこで、ビオチンによるニキビやアトピーの効果を調べてみました。
ニキビになるメカニズム
ニキビは何が原因でできてしまうのでしょうか?
【ニキビになる原因】
・皮脂の過剰分泌
・ターンオーバーの乱れ
・ホコリ・洗顔時のトラブル
などが挙げられます。皮脂が過剰に分泌してしまうのには、思春期のホルモンバランスの乱れが大きく影響します。また、このころに気をつけなければならないのが食生活やストレス、運動不足です。大人になってからでも生活リズムが崩れると大人ニキビとして肌に出てしまう人も多いですね。
ニキビになって現れてしまうのもイヤなんものですが、なによりもこれがニキビ跡となって残ってしまうことではないでしょうか?
ニキビとアトピーの原因は同じ?
アトピー性皮膚炎の原因は、今のところはっきり分かってはいません。アトピーの子どもは、思春期になってニキビもできやすいといわれているのです。ニキビは、皮脂の過剰分泌が1つの原因に挙げられています。そのためオイリー肌のように皮脂の多い肌の人ほどニキビができるというイメージがあります。ところが、皮脂の少ない乾燥肌の人もニキビが多くできるのです。このことは、アトピーの人を悩ませる要素となります。なぜなら、アトピーの人は乾燥肌だからです。
ニキビは、毛穴のつまりといわれますが、乾燥肌の毛穴は水分不足で角質が硬くなってしまっているのです。そのため、皮脂が分泌されたものがその毛穴につまってしまうと改善がとても難しいということなのです。
こうならないためにもきれいな肌を目指すことに欠かせないのがビオチンというビタミンであると注目されるようになったのです。
ビオチンを飲むと悪化?それともよくなるの?
肌にはビタミンが良いというのは聞いたことがあるでしょう。でも、これを飲みすぎるとニキビが悪化してしまうということもよく言われています。果たして、どうなのでしょうか?
ビタミンには約30種類ほどあるといわれています。その中でも肌に良いビタミンB群は18種類もあるのです。
ビオチンがニキビやアトピーなどの肌荒れに良いといわれていますが、より効果的なのは組み合わせるといいということです。
ビオチンと相性がいいビタミンは、ビタミンCです。
逆に、ニキビを悪化させてしまう怖れがあるビタミンがビタミンB6、ビタミンEといわれています。これも適量の場合は、効果的に働き、過剰に摂取するとひどくなる怖れがあるのです。
ビタミンEはビタミンAやCとともに摂取することで抗酸化ビタミンとして働きます。これは、男性ホルモンの分泌を促進させる働きがあるためです。皮脂を過剰分泌させ余計に肌荒れを招いてしまうからです。
いっぽう、ビオチンは過剰摂取をしても副作用はほとんどないビタミンといわれています。なぜなら、水溶性のビタミンなので余分なものは尿として排泄されるためです。なので、ビオチンがニキビを悪化させるものではありません。
ときどき、ニキビやアトピーがよくなる前に赤みが増えたりすることがあります。血行がよくなったことによる好転反応の場合もありますが、肌に敏感に悩みを抱えている人にとっては、とても心配なことでしょう。こういう場合は、摂取をすこし控えて様子をみることをおすすめします。
まとめ
ビオチンは、美肌には欠かせない成分だと言われています。「皮膚や粘膜を保護する」作用のある成分ということです。また、肌あれやアトピー性皮膚炎の改善に腸内環境を整えるということがよくいわれます。腸内環境の悪化は、腸内細菌のバランスにも非常に悪影響なので、ビオチン欠乏症に陥る可能性が高まります。肌が荒れていると感じるときは、腸内環境の悪化かもしれません。そのときには、ビオチンをプラスしてみることで改善を感じるかもしれませんね。